BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活10年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。

【ニセ警察がピソに侵入】バルセロナ在住の人たちへの注意喚起

つい先日、バルセロナのスリに関する記事で「偽警察」に触れたが… 先週、新しいタイプの "事件" が発生した。

真夜中の2時近くにニセ警察がピソに侵入するというなんとも恐ろしい事態に。

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被害に遭いかけたのは私ではなく、ワーホリでバルセロナに来ている弟。

【事件の一部始終】
バイトを終え、帰路に就いた夜の1時半。いつも通りカテドラル横を通り、ゴシック地区の真ん中に位置するピソ (アパート) まで帰っていた。すると、家の前の (一番下の階の) ドアのところに4人の人影が見えた。彼が住んでいるのは真夜中でも人通りがある道だから、誰かがいても不審に思うことはないが、それは警察官3人と小太りの男性が1人だった。あれ?何かあったのかな?と思いつつも「オラ」と一言交わして鍵をカバンから取り出そうとした。すると見慣れない小太りの男性が鍵を持っていて、開けてくれた。階段を上がっている途中で、下から警察3人も上へきている音がした。ドアを開け、中に入り、自分の部屋で荷物を下ろしているとチャイムが鳴った。

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夜の2時前ということもあり、他のシェアメイトたちは寝ていて誰もリビングにいなかった。ドアをノックし始めたため、慌ててドアを開けると、そこには先ほどの警察たちがいた。「騒音に関する通報を受けたのでチェックさせてください」そう言って男たちは家の中に…。

普段よく見ている警察のユニフォームに似ていたし、背中には POLICÍA (ポリシア) と書かれたため、怪しむことはなかった。

ベランダがある弟の部屋まで直行した男たちは扉を開けて何かを確認している仕草を見せた。(音楽どころか騒音は何も聞こえないのに、どこまで入ってきてチェックするつもりなんだろう…) そう思っていた時だった

 

彼らの声でイタリア人男子 (シェアメイト) が起きてしまい「どうした?」と部屋にきてくれた。その子の体格が良かったからか、アジア人じゃなかったからか、警察たちは少し態度を変えて「異常ないな」と呟いた。

「とりあえず出ていってくれ」とイタリア人男子が言うと、そそくさ出ていった。それが普通の事態ではないことに気づいたシェアメイトはすぐにピソのオーナーに連絡。

…結果的にその男たち3人はニセ警察だったことが判明。

翌日、本物の警察と建物のオーナーがかけつけ、防犯カメラの映像を解析し、調査を始めた。カメラが入り口、階段、ドアの前、あちこちについていたから助かった。

鍵をたくさん持っていた小太りの男は住人でもオーナーでもなかった点、その男は上に上がらずドアのところにずっと立っていた点 (見張り役?)、最初の時点で「通報を受けたから同行させてほしい」と言わなかった点、など不可解なことが後から次々と出てきた。

偽警察が住居に侵入し、何かをチェックしているフリをして金品を盗んだり、鍵を盗んだりする被害も実際にはあるため注意が必要だ。

【防ぐためには…】
・夜中にインターホンが鳴っても出ない
・「警察」と言われても信じすぎない
・スペイン語はわからないと逃げればいい
・よくユニフォームを確認する
とにかくドアは開けない
・夜中に毎日出歩く時は誰かに見られてるかもという意識を

 

【本物】
バルセロナ (カタルーニャ州) にはいくつかの警察機構がある。街の治安を守るのは Mossos d'Esquadra (カタルーニャ州警察) Guàrdia Urbana (市の警察)。私服の場合もあるが、本物の州警察なら必ずバッチと身分証明書を常備しており、胸元にはワッペンがついている。

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【ニセ】
最近は警察手帳までちゃっかり自分で作ってる。

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【見分ける3つのポイント】
① 帽子
② トランシーバー、警棒、銃を身につけているか
③ 体格の良さ

【被害に遭ったら】
・警察に連絡
・ピソのオーナーや不動産会社に連絡
・シェアメイト、頼れるスペイン人、近所の人、とにかく近くにいる誰かに助けてもらう
Comissaria Mossos d'Esquadra で被害届を

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