バルセロナにあるバリオ (地区; barrio) は下の画像の通り。簡単にそれぞれを紹介。
メイン地区と言っても過言ではない
Barrio Gótico (ゴシック)
→ カテドラルやカタルーニャ広場がある、観光客が最も訪れるエリア。歴史的建造物、石畳、入り組んだ小道、たくさんのお店とバル、が特徴で、中世にタイムスリップした気分になる。ザ・バルセロナの雰囲気を毎日感じれる素敵な地区。
→ ピソを探す時に多くの物件がヒットする。家賃は1人暮らしで月550ユーロ〜 で、シェアだと月280ユーロ〜。観光客の多さがストレスになる人もいるみたいだけど、いつも明るくて楽しい雰囲気が漂っている。週末、散歩をしているとお祭りやイベントに遭遇することが多い。ショッピングがいつでも楽しめる+メトロやバスの中心地でもあるから交通の面でも非常に便利。スリを除いて治安は良い。
海のエリア
Barceloneta (バルセロネータ)
→ 海辺の地区でバルセロナで1番人気があるとも言われる。
→ 1人暮らしのピソは月450ユーロ〜、3人シェアで月350ユーロ〜、2人シェアで380ユーロ〜が、相場。海が好きな人にとっては最高の地区。(私は塩気が気になって住んだことがない。) 古い伝統が残っていながらも、海沿いは近代的な建物。ランニングしてる人が年中多いし、夏は夏でわいわいしていて楽しい。治安は良い。生活感・集合住宅感をとても感じる地区。
カタルーニャのモデルニスモ
Eixample (エシャンプラ)
→ L'Eixample = 拡張。バルセロナ中心部の上にある。
→ 1人暮らしは月730ユーロ〜。このエリアやここより上の地区も1人で住みたい人にとっては高い。UB (バルセロナ大学) のキャンパスやメイン校舎もあるし、学校が多いエリアだからシェア物件の数は圧倒的に多くて選択肢が豊富。5人シェアで月320ユーロ〜、4人シェアは月400ユーロ〜。女子だけ、男子だけと、限定をかけてるところも多い。治安はここも良い。中心地ほど観光客はいないし、割と住みやすい。
元チャイナタウンだった
El Raval (ラバル)
→ 中世は宗教的にとても有名だった。ランブラスの横にある。
→ ランブラスの真横と大きな猫の銅像がいる広場に面してるピソはいいんだけど、ラバルはバルセロナで唯一、住むのにおすすめしないエリア。大学のキャンパスがラバルにあるから引越しの時にはここ付近のピソを探したこともあって何件も直接見に行ったことがある。ランブラスから1本ラバル地区へ入ったとたん、ちょっと雰囲気が怪しくなる。バルセロナに住んで4,5年経ってもここのエリアに行く時はちょっと身が引き締まる感じ (笑) 夜は行かない。1人暮らしは600ユーロ〜、5人シェアで月250〜、3人シェアで月340ユーロ〜。ラバルはラバルでも、メトロ、大学広場、ランブラス通りの近くの物件なら住める。
ファッショナブルで活気ある地区
El Born (ボルン)
→ 凝った雑貨屋、バル、カフェテリアが多いエリア。
→ ゴシック地区の横にあるエリア。ラバルの反対側。治安はいい。1人暮らしは月700ユーロ〜、シェアは3,4人で月400ユーロ〜。凱旋門近くには中国人の方がしてるお店がたくさんある。シウダデラ公園の近くもボルン地区。バルやピンチョスの店が多くて夜も若者がいっぱい歩いている。商品が1つ1つ手作りの個人経営の雑貨屋さんも多い。個展を開けるスペースもいくつかあって良い雰囲気。Santa María del Mar 教会もすごく綺麗。フランシア駅 (Estación de Francia) があるから、週末は電車でどこかに行くのが好きな人には特におすすめ。
スペイン広場にモンジュイック城
Sants Montjüic (モンジュイック)
→ モンジュイックの丘付近のエリアで住民の数も多い。
→ これといって良いイメージもマイナスなイメージもない、平凡。空港に行くのは近くで良いだろうな、と思うが、メトロは緑の線しか近くにない。パラレルという道はスペイン広場前からコロンブスの塔がある辺りまでずーっと続いていて、散歩するには良い整備された道だけど、車が多く、落ち着きと空気の綺麗さに欠ける。この地区の中に、ポブレセックと呼ばれるタパスで有名なエリアがある。安価で美味しい。薬局やスーパーの数も多い。スペイン広場とモンジュイックが徒歩圏内ってのはすごく魅力的。シェアは4人で350ユーロ前後。1人暮らしは750ユーロ〜。モンジュイック地区は横に広がっている。ランブラス通り寄りなら便利かも。
エレガントな雰囲気が漂う
Les Corts (レスコルツ)
→ BCNの上の方にある静けさと品がある印象。
→「ここ、住むの高いだろうなー」と感じるエリア。ショッピングセンター、テニスクラブ、いくつかの銀行の大きな支店、領事館、カンプノウ、自然豊かな大きな公園。トラムが走っていて独特な雰囲気を持つレスコルツ。Zona Universitaria (大学ゾーン) には大学のキャンパスが集中していて、図書館やスポーツ施設もある。ちなみに、そこはメトロ緑のラインの最終地点。シェア物件が少ないのが特徴。Maria Cristina 辺りまで少し下がると4人で450ユーロのシェアや、2人で490ユーロなどがある。駅から離れていてもOKなら、1人暮らしは月770ユーロ〜、2人シェア350ユーロ〜。ピンキリ。お高い。
近代的な建物、緑、静か
Sarrià (サリア)
→ 5つ星ホテルが立ち並んでいるイメージ。お金持ちが宮殿を建てた地区。
→ 1人暮らしのピソは駅の近くに多くて、最低でも月780ユーロ〜800ユーロ。4人以上のシェアなら370ユーロを切る物件も。2人暮らしは月400ユーロ〜。ここは思いの外、シェア物件の選びしろが豊富。日曜は友達と朝ごはんを食べにカフェテリアに行くことがある。サリアは落ち着いて散歩が出来る。サンツ駅の近くは栄えているし、便利。
海あり高層ビルあり沿岸地区
Sant Martí (サンマルティ)
→ 活発なイメージはないけどスポーツマンは好みそう。
→ 1人暮らしのピソで家具付きをここで安く探すのは簡単じゃない。たまーに月650ユーロの物件があるけどだいたい800ユーロは最低でもみてたほうがいい。シェアは3人とで月300ユーロ〜や4人で350ユーロ〜や。何回かしか行ったことないからよくわからないけど、Rambla del Ponblenou周辺の雰囲気は素敵だしスリもいなさそうな落ち着いた印象。でもスペイン人のテニス仲間のおじさんによると ポブレノウのランブラス通りは昔埋め立てをしたかなんかで夏場は特に異臭が漂うらしい。「だから住むのにオススメはしないよ〜」と言われたことがある。が、ポブレノウのランブラの横に住んでいる友達のピソに遊びに行った時、そんな印象は受けなかった。Clot駅周辺のピソに住んでる友達の御宅にも何度かお邪魔したことがある。ロシア人の友達は「メトロの乗り換えも便利だし、最近1,2人暮らし用にリフォームされたピソが多く最高だよ」と言っていた。確かに、エントランスもキッチンも現代的で、住みやすそうだった。
元オリンピック村
Villa Olímpica (ビジャ オリンピカ)
→ 大学もあるし幼稚園や小学校、中学校もあるエリア。
→ 1人暮らしは最低でも月800〜900ユーロを考えておかないといけない、シェアなら他のエリアと同じく、3,4人で月370ユーロもあるし2人シェアで400ユーロないい物件も多くある。シウダデラ公園がすぐ近くにあるのが羨ましいエリア。大学、美術専門学校、現地の子供達が通う小中学校がある。ここも治安は良いと思う。
落ち着いた住宅街と世界遺産
Sagrada Familia (サグラダファミリア)
→ エシャンプラに似た構造の落ち着いた住宅街がある。
→ 1回も住んだことがないけど、すごく住んでみたいエリア。サグラダファミリアのめっちゃ近くでもシェアの価格は他の地区と大差なくて、3人で月350ユーロのところが多い。2人暮らしで月280や300の物件もたまにあるからそんなのと出会えたらラッキーかも。1人暮らしもサグラダファミリアから徒歩1,2分って場所で月750〜800ユーロ。でもここのエリアの750ユーロなら1部屋だけじゃなくて2,3部屋あることが多かった。1度、サンパウ病院からサグラダファミリアにかけてのあの一本道あたりに住んでみたいなーと思う。治安も良いオススメな地域。
高齢者人口が多い伝統的な地区
Gràcia (グラシア)
→ 色んな国のレストラン有。日本食料理店やカフェテリアも多い。
→ 1人暮らしは月590ユーロ〜あって、660ユーロ〜700ユーロのピソも多い。シェアは5,6人で月380ユーロが平均。3,4人は390ユーロ〜。日本人オーナーの日本食料理店がバルセロナで1番多い地区?レストランでバイトがしたい、頻繁に食べに行きたい、という人にとっては、良いエリア。私は中心地にいつも学校があるから、グラシアに住もうと思ったことが無く、物件の見学もゼロ。でも、たまにお祭りや友達との付き合いで夜、行くことがある。現地の人がたくさん住んでいる。おじいさんおばあさんが多いからか、夜遅くても治安が悪い印象を受けたことはない。(どこの地区だとしても深夜に1人で出歩くのは控えるべきだけど。)
※ 上記の価格は全て1人暮らしのピソで家具付き。
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