6ヶ月以上のスペイン留学をする場合、入国後1ヶ月以内に住んでいる街の管轄の警察署へ行き、学生ビザ (Tarjeta de Estudiante) の交付を受ける手続きをしなければならない。
申請後にもらえるカードは、NIE (ニエ) もしくは、TIE (ティエ) と呼ばれる。
今日は、バルセロナの警察署 (RAMBLA GUIPUSCOA 74) へ、学生証の初回申請をしに行く人に向けた予習記事。
① 何分前に到着しておけば良い?
② 書類は何を持って行けば良い?
③ 何か聞かれる?
④ スペイン語が話せなくても大丈夫?
⑤ カード受け取りまでにかかる日数は?
① 何分前に到着しておけば良い?
➡︎ 予約は、2020年12月17日(木)の午前11時13分だったが到着したのは、およそ20分前の午前10時51分。早いかな?と思いきや、普通に通してもらえた。番号札を待っている時、私の予約より早い人 (1時間前) もいた。スペインには、『〇〇分前から入ってOK!』という正確なルールがないため、入口の係員さんによっては、外で待たされる場合もある。だから無難なのは20分〜30分前。
② 書類は何を持って行けば良い?
➡︎ 州、窓口の人、年度、学校の種類によって提出すべき書類は少しずつ異なるため、申請前に最新情報を自分で調べるのが確実だが、参考までにバルセロナ情報を載せておく。(2021年11月27日更新済み)
私が提出した書類は以下の8点。
(a) 申請書 (EX-17)
(b) TASAの支払い書 (790-012)
(c) 背景白の写真1枚
(d) 住民登録の控え
(e) パスポートのコピー
(f) ビザのコピー
(g) 大学関連の書類*
(h) パスポートの原本
* 今年度のマトリクラ (コピー)、入学許可書 (原本)、成績証明書 (原本)、学費の領収書 (コピー) など、自分が在籍する学校が発行した証明書
8点のうち、自分の手元に帰って来なかった書類は、
(a) 申請書 (EX-17)
(b) TASAの支払い書 (790-012)
(c) 背景白の写真1枚
だった。パスポートのコピーを渡さなくて良かったのは初めてな記憶。大学の書類も住民登録の控えもチラッと確認した程度で、その場で返却してもらえた。
③ 何か聞かれる?
➡︎ 不備や怪しい点がない限り、質問はされない。私は二言、言葉を交わした。
「初めての申請ですか?」『以前NIEのカードを保持しておりましたが、今回は更新ではなく申請の手続きで参りました。』
「スペインに入国した時のスタンプはどれですか?」『えー…こちらです。』のみ。1年の間にシェンゲン協定国内外を複数回出入りしている人は、聞かれる可能性がある。
④ スペイン語が話せなくても大丈夫?
➡︎ 私は今だからスペイン語を話せるが、初めてバルセロナに来て、Tarjeta de Estudiante (学生証) の申請をこの場所でした2014年3月末、スペイン語を話せなかった。でも、出来たから大丈夫。
後ほど書く、当日の流れを把握しておけば安心だと思う。
⑤ カード受け取りまでにかかる日数は?
➡︎ 申請 (書類提出) から、学生証のカードを受け取るまでにかかる日数は、オフィスと時期によって異なる。30日、40日、60日…。今回は、過去最長の2ヶ月。しかもカード受け取りにも事前予約が必要になっている。
バルセロナ郊外で申請手続きをした場合、以下の2パターンもありえるみたい。
・書類を提出した警察署のオフィスで、30日後に予約なしでもらえる場所
・書類を提出した警察署のオフィスで、30日後に予約を取得した上で受領できる場所
RAMBLA GUIPUSCOA 74で申請をすると、いつも受け取りは、Calle Mallorca 213 (マジョルカ通りの213番地)。これは変わっていなかった。
【初回申請当日の流れ】
RAMBLA GUIPUSCOA 74の最寄駅は、メトロの紫の線の「Sant Martí」もしくは「Bac de Roda」。パッセージデグラシア駅からは、12駅 (7分)。警察署の前に到着したら、まずは印刷した『予約の紙』を入口にいる警察官に提示する。
携帯画面ではなく、印刷した予約確認書を見せて門をくぐる。階段を降りると、
下の写真の、開けた場所に出る。右奥に入口があるため、そこの列に並び、受付を済ませる。受付では、予約時間と名前を言う。すると、番号札を渡される。ここでパスポートの提示を義務化している受け付けの人もいるが、私が通った時は、提示を求められなかった。(途中で担当者が代わり、厳しくなっていた。)
椅子に座り、自分の番を待つ。今は、コロナの時期だから非常に空いていた。15分しか待っていない。
電光ボードの右側にある数字が、窓口 (机) の番号。呼ばれたら短い廊下を歩いて、奥へ。
軽く挨拶をして、席に着く。書類もパスポートもすぐに出せるように予めクリアファイルにまとめ、手に持っておいた方が良い。(混んでいる時は、警察署の中でもスリに注意。) 一通り、不備がないか確認をしてくれ、OKであれば、その場で指紋採取。以前は、書類提出の日と指紋採取の日がバラバラだったが、今はまとまっている。素晴らしい効率の良さ。変えた人すごい。
指紋採取の前に、持ってきた写真を出し、小さな紙に署名をする。このサインが、学生証のカードに載ることになる。
指紋は、右手の人差し指のあと、左手の人指し指。押す、離す、人差し指、の単語が分からなくてもジェスチャーで教えてくれる。
指紋採取が終わると、控えがもらえる。これを見ると学生ビザの有効期限が明記されているため、次回は何月頃、更新手続きの準備を開始すると良いかが分かる。私は、2020年12月17日に申請で、2021年9月28日まで有効だった。申し込みをしている語学コースや学位コースの期間によってこの長さは変わる。
申請や更新が終わると一安心…。ちなみに、番号札をもらって、外に出るまでにかかった時間は、ジャスト40分。最速。
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