BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活6年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。2019年6月より、バルセロナにある大学入試専門のアカデミアGUIUのアンバサダーに就任。スペインへの留学・大学進学に興味がある方は、お気軽にご相談ください 😊🇪🇸 barcelonandoo@gmail.com

【現役大学生が解説するPCE】スペイン語&文学のアドバイスと試験内容

2019年5月9日現在、
スペインの大学共通入試は3種類。

① Selectividad EBAU
スペインの高校を卒業した資格を持つ生徒用

② Selectividad UNED
スペイン以外の国の高校を卒業した生徒用

③ Selectividad PCE
2016年度か出来た新しいUNEDASISSというシステムを利用する外国人向けのテスト

①と②の試験内容の違いはほぼない。強いて言うなら①は出題範囲が狭く、掘り下げた内容を聞かれる。逆に②は出題範囲が広いため、全てを満遍なく理解しておく必要がある。

このブログではこれまでに何度かEBAUSELECTIVIDAD(PAU)の過去問を取り上げたり、受験した感想・対策を書いてきた。しかし、まだPCEに関する記事は1本しかないので、2本目を。

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【受験科目】
PCEでは4科目受験しなければならない。

・次のうちから3つ (スペイン史、スペイン語と文学、英語またはフランス語)
・次のうちから1つ (数学、社会科学に向けた数学応用、ラテン語、芸術基礎、生物、化学など)

今日はこの中で全員が受けるスペイン語と文学 (LENGUA CASTELLANA Y LITERATURA) にフォーカスを当てる。

f:id:kaedetaniyoshi:20190509222624j:plain【スペイン語と文学】制限時間: 90分
2つのブロック (大問) からなる
bloque I: 客観的な質問 (3択10題) = 配点5点 (1問0.5点)
⚠️ 無回答は0点だがミスは-0.15点
最初の4問は読解なのでテキストに関する問題 (筆者の考え、要点、接続詞の働き、語彙、客観性・主観性を表す単語など)。これは対策をしなくてもDELEの読解と似ているから多くの人がすんなりと解ける。

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5番〜8番は対策が必要。スペイン語を「言語」として分析する力が試される。形態素、語幹、接辞、派生について聞かれる他、対義語、同音異義語、類語、スペインだけでなく南米で使われるスペイン語の知識も多少は必要になってくる。シンタクシス (統語論) を知っていれば7,8番はサービス問題。

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bloque II: オープンな質問 (筆記) = 配点5点
1問目 (配点2点) は自分の意見を論理的に書く問題。一貫して述べれるか、自然なスペイン語遣いが出来ているか、誤字脱字はないかを見られる。時間配分は30以下。文章量よりも質を求められる。「A4用紙の両面使っていいですよ」とあるが、片面 (20〜25行) で十分。ポイントは、フォーマルな接続詞 (ya que, dado que, puesto que, en definitivaなど) と、文の構成 (問題提起→1つ目の根拠→2つ目の根拠→(3つ目の根拠)→まとめ)!

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使うと効果的な los conectores は下の記事に挙げている。

 

2問目は文学史に関する質問で配点3点。20世紀前後の「詩、小説、エッセイ、演劇」ついて。

f:id:kaedetaniyoshi:20190509215040j:plain出題範囲は次の通り。
☆ 20世紀前半のエッセイ: 主要な傾向、著者、作品
☆ 文学は98年世代: 傾向、著者、作品、テーマ
☆ モデルニスモ文学: 特徴、著者、作品、テーマ
☆ 27年世代の詩: 特徴、著者、作品
☆ 1939年以前のスペイン演劇: 特徴、著者、作品
☆ 1939年〜1980年のスペイン演劇の傾向、著者、作品
☆ 1939年〜1980年のスペイン小説の傾向、著者、作品
☆ 1939年〜1980年のスペイン詩の傾向、著者、作品
☆ 20世紀のイスパノアメリカ物語の傾向、著者、作品

これは私が受けた時と範囲が被ってる。

ここでのポイントは、
① きちんと正しい内容で (年号や作家の名前) 深く当時の文学運動の特徴とテーマを述べれるか、例でいくつかの本を挙げて、それと関連づけられるか。タブーは、シンプルに「1939年に〇〇があった。〜が△△という作品を書いた。テーマは〇〇と〇〇と〇〇だった。」と述べてしまうこと。
② 1939年以前のスペイン演劇について聞かれたら、漠然と答えるんじゃなくて、その中でも『40年代と50年代は〜』というように具体的な時代を指して答える。
③ これにかける時間は30分以内。A4用紙1枚 (表と裏) に書くだけでいい。
④ アクセントのつけ忘れ、スペルミスは絶対ゼロにする!ミスがあるたびに0.25点ずつ引かれていくので注意!

例年このタイプの出題がされているため、来年度もこうなるだろう。

f:id:kaedetaniyoshi:20190509222402j:plainここまで読んでもらえればわかるように、スペインの大学試験は問題文が短く、自分で展開していかなければならない。 

 

【どうやって勉強したか】
Bloque I:
① 読解問題を数多く解いて、そのテキストの核となる部分、著者のメインアイデアを確実にピックアップできるように特訓!
② 5問目と6問目は特に力を入れる。
③ シンタクシス (sintaxis) の問題をネットで調べてひたすら解く。この図が ↓ 書けるようになれば絶対に7問目を落とすことはない。

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Bloque II
① 作文は「フォーマルで賢そうな文章」を心がける。論文を書くときに使う接続詞、語順、語彙を見直す。
② 試験範囲の中の重要な本は全部読む (スペイン語で)
③ 文学史は作文より配点が大きいため、作文より時間をかける。範囲の歴史・時代背景・著者と文学運動・テーマ・特徴を片っ端から勉強する。
④ どうしても理解できない本はネットで "resumen de (本のタイトル)" とサーチをかけて勉強する

【筆記の字の大きさ】
こんな感じ ↓

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持ってる知識を文字に、しかも白紙に書いていくスタイルには慣れておいた方が良い。入学後は選択肢の試験がない。(理系はある)

【この科目で高得点を取る鍵】
・読解力
・シンタクシスと形態素
・文学史 (記憶力+文章力)

【他の科目の解説について】
2015年の6月に自分が受けた科目 (スペイン語&文学、哲学史、世界文学、英語) の問題は解けるし、傾向がわかっているため、今後解説できる。しかも選択問題に変わってるから書きやすい。= また不定期でPCE情報も更新する。

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