BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活6年目。スペイン大学共通入試・スペインとイタリアの大学生活・EU旅行・文化の違い・言語学・哲学・5ヶ国語・バルセロナの歴史・おすすめレストラン・穴場など日々幅広いジャンルの記事を執筆中。

【ヨーロッパ生活6年目】通訳・翻訳と幽体離脱は似ている

2019年は24歳になる年であり、ヨーロッパ生活6年目の年。最近少しずつ『集大成』を意識するようになってきた。今日書くのは、その過程で見つけた言語と幽体離脱の共通点について。

⚠️ メモ感覚で思いついたことを書いていくから話に一貫性がなかったり、理解しがたい表現がある可能性大。

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【① 頭に思い浮かべるイメージ】
スペイン語ーイタリア語間の翻訳はサラッとこなせる。それは元がラテン語の二言語だからと言うよりかは、根本的な物事の捉え型・考え方が似ているからだと思っている。これは次の例を見てもらえればよくわかる。

(例1)「決定する」は外国語で

決断や決定を…

英語「取る」
イタリア語「取る」
スペイン語「飲む・取る」
ブラジルのポルトガル語「飲む・取る」
ロシア語「受け入れる・取る」
ドイツ語では決定と「ぶつかる・出くわす」
ハンガリー語「運ぶ」
日本語「する」

 (例2)「注意を払う」は

注意を…

英語「pay (払う)」
スペイン語「prestar (貸す)」
イタリア語「prestare (貸す)」
日本語「払う」

このように普段何気なく使っている言葉でも、名詞と動詞それぞれの意味を見てみると国ごとに表現が異なる。= イデアが異なる。

【② スペイン語の動詞は深い】
スペイン語とイタリア語と日本語を比較すると、スペイン語は動詞が豊富な言語なので、時に正確な翻訳が不可能な時がある。

「たくさん食べ続けている」=
1. he estado comiendo mucho
2. estoy comiendo mucho 
3. acabo comiendo mucho
4. llevo comiendo mucho
5. continuo comiendo mucho
6. vengo comiendo mucho
7. he venido cominedo mucho

8. ando comiedo mucho 

上のスペイン語の8種類の文はどれも継続を表す表現を用いており、1つ1つニュアンスが微妙に異なる。正確な翻訳は文字と文字をGoogle翻訳のように翻訳するのではなく、最も近いニュアンスを別の言語から探してくること。スペインに長く住んでる人なら、上の8の違いが「日本語には出来ないけど何となくわかる」もしくは「スペイン語でならすぐに違いを説明できそう」と思うのではないだろうか。

 

【③ 日本語以外の言語で生活していると】
普通にスペイン (スペイン語圏) で日常生活を送る上では、先ほどの「日本語には出来ないけど何となくわかる」「スペイン語でならすぐに違いを説明できそう」を掘り下げる必要がない。「何となくわかる状態」で、十分ネイティブと理解しあえるからだ。(= 言語ゲーム) この状態の中には言語以外の要素も含まれる。それは『心』『意識』である。

「心」: ここで用いる心は文化の類語。
(例) 〇〇語なら恥ずかしがらず『ありがとう』や『大好き』が他人に言える。日本語ならなかなか言えないのに。

「意識」: 無意識の類語。
(例) 母語 (日本語) とは異なる言語Xに精通し始めると、母語を話している時と違う脳の部分を使っていると実感する。f:id:kaedetaniyoshi:20190125193915j:plain

【④ 本格的に翻訳・通訳を行うということ】

わからない表現を聞き流してきたわけじゃない。

わからない単語をスルーしてきたわけじゃない。

しかし、本格的に翻訳・通訳を始めると、その難しさが故、焦りを感じる。DELEのC1の問題を解くより、B1レベルの文章を「適切に」翻訳する方がはるかに難しいと知った。

今まではスペイン語のレベルが高ければ高いほど「良い」と思っていた。だから自分の中のベクトルはいつもを向いていた。〜1つでも多くの単語、言い回しをしっているほうが優れている〜

確かにそう。

しかし、

最近は、ある程度の語力を身につけたらベクトルをに向けれる応用力が大切であると思い始めた。〜上から下を眺める感じで。いかに上手く、自然に下の要素を操れるか〜

どう翻訳するか。

"La creciente desigualdad..."

"basándose en los documentos"

"Últimamente se están produciendo noticias poco tranquilizadoras para su país con respecto a Europa."

スペイン語の文は会話でもインタビューでも一文がびっくりするくらい長いことがよくある。その場合は特に脳の柔軟さが大切。

"La creciente desigualdad causará enormes migraciones, de modo que la inseguridad alimenticia se convertirá en la principal causa de tensión social y política del próximo año, según expertos de diferentes países reunidos en Barcelona para redactar una declaración universal de los derechos alimentarios del homre."

上の長文を誰かに言われたら問題なく意味を理解できる。即座に自分の意見を返すこともできる。でも、聞くと同時に綺麗な日本語には出来ない。まだ少し時間がかかる。

幽体離脱してない元の自分
(=日本語を話す自分)

幽体離脱しているメタ言語的自分
(=スペイン語以外の言語を話す自分)

だとすれば、

『意味は瞬時に理解できるのに、瞬時に綺麗な日本語に同時通訳できない』のは、まさに「自分」と「メタ」の間の切り替え時間が長いか、2つを繋ぐコネクションが太くないということ。

 

幽体離脱と似ていると思う点
・どちらも自分自身である点
・片方がONのモードだったらもう片方はOFFになっている点
・境界線がほぼない点
・言語Xを流れるように話す「自分」が自分じゃない気がする時がある
・言語Xのモードになっていても自覚がある点
(イタリア語を話すと自分がおおらかになる、スペイン語を話すと自分は早口でトーク量が上がる、英語を話すとイギリス人みたいな話し方・考え方になるなど認識があること)

…と思った今日この頃。

改めて同時通訳者の方々はすごい。

今、一番尊敬する職種。

【+α メモ】
日本語 → 外国語に翻訳するのが難しい言葉
・良心
・心
・オノマトペ
・敬語
・語尾

2019.01.25.

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