バルセロナやイタリアに住んでいると、世界各国の友達ができる。ある日、新しく友達になった女の子 Rusa (ルーサ) はスペイン語で「私はヘオルヒア出身よ〜」と言った。
『…ん?』
と聞き返した、ヘオルヒア…。ただ単に私がスペイン語を知らなかっただけかと思って一緒にwikipediaを見ると、日本語ではジョージアと書いてある。…やっぱり知らない。日本に売ってる缶コーヒーしか浮かばない。
『ごめん、まだまだヨーロッパのことを知らないよ。そんな国があるんだね、何が有名な国?』と言うと「知らないのは普通よ、てか知ってるスペイン人も少ないよ、ほらみて」と、壮大な山や自然の写真を見せてくれた。
『もしかしてこれって、あのコーヒーの缶にある山なのかな?』と思った。
ヨーロッパの国ついて結構知ってるつもりでいたが、地図を見てみるとEUに加盟している28ヶ国+スイス・ノルウェー・アイスランドしか知らなかった。黒海付近の国、クロアチアとギリシャの間にある国々については無知すぎた。休み時間にルーサがジョージア語でチャットをしてる文字を見せてくれたことがあった。"ქართული ენა" こんなアルファベットは初めて。
バルセロナでは3人のルーマニア人の友達ができた。哲学を共に学んだ女の子、バルセロナオープンで一緒に練習した子、そしてUBに留学生としてきていた男の子。性格は全員とっても穏やかで、優しい子たち。ラテンの雰囲気を感じない落ち着きがある。たまに自国の写真を見せてくれたり、国に帰った時にFacebookに写真を載せていたりしてよくルーマニアの写真を見るようになった。すごく雰囲気と自然がタイプの国で、今では絶対に行ってみたい場所の1つになっている。
イタリアにきて「僕はイタリア人だけど血筋はアルバニアなんだ」というクラスメイトができた。アルバニア…。と言いながら携帯で調べると、ちょっと怖い、見たこともない国旗が出た。「そうそう〜〜それそれ!かっこいいでしょ!」とニコロは笑った。アルバニアという国もまた、今までに知らなかった美しい国だった。カラブリア大学の言語学部では3年次にアルバニア語の授業があるらしい。
ウクライナ人の男の子、Dima (ディマ) と知り合った時「ウクライナ=ロシアの下にある国、寒い国」以外のイメージを答えられなかった。ウクライナについて教えてよ!と言うとディマは嬉しそうに写真をいっぱい見せて教えてくれた。「僕の街は首都のキエフなんだけど…、こんな感じで綺麗な建物が多いよ。でも少し郊外へ行くと自然がいっぱいで、ほらみてこの緑のトンネルは最近すごい人気の観光スポットになってきてるんだ。」と、ノートに "Туне́ль Коха́ння" そのトンネルの名前を書いてくれた。
東ヨーロッパ、気になってもっと調べて見るとたくさん魅力的な国があった。また行ってみたい場所、出会ってみたい人が増えた。
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