BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活10年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。

【スペイン語が棒読みになる人必見】効率よく学ぶスペイン語 ⑤

 

 

「文法は合ってるのにスペイン語が上手く伝わらない…」その大きな原因はイントネーションアクセント。毎日家で15分、あることを意識して音読練習するだけでグッと発音がネイティブに近づく。今日は、そのオリジナル練習方法、アクセントの大切さ、動詞を発音する時のコツ、の3本立て!

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【スペイン語のイントネーション】
下に用意したのは、AULA 1という教科書に載っている一文。文法や訳は置いといて、今日は発音の仕方に重点を置いて書いていく。まず最初に1人で1回、下の全部黒文字の文章を読んでみてほしい。f:id:kaedetaniyoshi:20180919041505j:plainどこで息継ぎをしたらいいか、どこからどこまでがくくりなのかわかりにくかったと思う。次は赤い色を気にせず、ただスラッシュのところで mini  pausa (ちょっと休憩) をいれて下のを読んでみて。読んだら次は赤色の部分を少し強めにアクセントを置いて読んでみよう。抑揚をつける練習をするには大げさに読むくらいがちょうどいいかもしれない。

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人によって強調したい箇所も違えば読み方も違うから、切る場所 (スラッシュ) に正解はない。初級の人はまだ冠詞 (el や la など) と名詞の関係性や、主語と述語についてよくわからないと思うから上に示した位置で切って練習すればいい。とりあえずスラッシュとスラッシュの間はスラスラ言えるように。中級以上の人はもう少し広げてみよう。私が上の文章をスペイン人に話してるイメージで音読した場合、下の位置で自然と少し間が出来た ↓ ネイティヴもこうなると思う。

f:id:kaedetaniyoshi:20180919042604j:plainこんな感じで、簡単なレベルの文章でいいからとりあえず音読する練習は毎日した方がいい。どこで切ったらいいのかわからない!って人のために…

Pero (でも)
Es que (だって)

Porque (なぜなら)
Después (後、それから)
Antes (前、前に)
Por tanto (だから)
Así (そのように、このように)
Cuando (〜の時)

こんな単語が出てきたらスラッシュをいれてみよう。日本語でも同じ。「今日は暑かったけどランニングへ行った」という文なら「けど」の前後、どちらかに少し間があく。

【動詞を発音する時のコツ】
スペイン語には人称というものがあり、1の動詞に1つの時制あたり6種類の活用が存在する。下に Ser と Hacer の直説法現在の活用を書き出してみた。どの動詞も4番目の活用 ("Nosotros" = 私たち) は他のと比べて少し長い。これを発音する時に意識して欲しいのが伸ばす位置。1度慣れれば絶対正しく読めるようになる。somos はソモスじゃない。ソーモス。hacemos はアセモスじゃなく、アセーモス。これがめちゃくちゃ大切。アセェーモスほど伸ばす必要はない。気持ち、伸ばす。escuchar (聞く) の4番目の活用は (Nosotros) escuchamos、ちゃんと読めるか…?エスクチャモスとそのまま日本語読みしてしまうと間違った場所にアクセントがいく。正しくはエスクチャーモス。

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これを意識しつつ、先ほども読んだ文章をまた音読してみよう。1回目と比べるとだいぶ棒読みでなく、抑揚がついてきただろう。

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スペイン人の会話を聞く時や、クラスでリスニングの問題がある時、↑ を意識して聞いてみると今までと違った発見があるに違いない。

最後に、

【アクセントの大切さ】
A1からB1まではそこまでストイックにならなくてもまあ大丈夫。アクセント記号をつけずに単語を書いてしまったり、間違えた位置にアクセントを置いて話してしまったり…。誰でも最初はそう。でも絶対に初めのうちからアクセント記号を書く位置は確実に抑えておいたほうがいい。中級以上になった時、それがちゃんと出来る人と出来ない人では大きな差がでる。

B1後半〜B2のあたりでこう気づくだろう、

Si と Sí
De と Dé

Que と Qué
Cuando と Cuándo
Esta と Está と Ésta
Este と Esté

アクセントがあるかないかで意味が全く違う!

アクセントの「ちょん」と書くマークは、単なる印ではない。そこを強く読まなければその意味にならない。

例えば、

Cuando と Cuándo の違い。
(英語ではどちらも when)

アクセントがない方は「〜の時」という接続詞
Me encontré a mi hermano cuando estaba yendo a trabajar.
→ 仕事に向かっている、弟に会った。

アクセントがある方は「いつ」という疑問詞
¿Cuándo vamos a la playa?
いつ海に行く?

ちゃんとアクセントをつけずに、cuándo を発音したら相手は接続詞だと思ってしまう。自分は「いつ海に行く?」と質問をしてるつもりでも、相手には「私たちが海に行くとき」と聞こえてしまう。だからまだ文章続くのかな〜?と思われる。

という…

細かいことだけど、大切だと思う3つのポイントでした。

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